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新規プロジェクトを掲載しました。「 010 Building

We put the new project on the website. 010 Building.

Tarumizu City Hall垂水市新庁舎

錦江湾の海辺に立つ庁舎の計画である。
日差しの強い鹿児島で、海辺に力強く大樹のように人々が集まる大きな木陰を作ろうと考えた。

-おにぎり型の平面形状
北西に桜島、東に高隈山、南西に開聞岳という鹿児島の三名山を敷地から臨めることと、変形した敷地形状への対応から、新庁舎の外形を角の取れた三角形、おにぎり型とした。平面計画としては、中央部に自然採光とコミュニケーションを目的とした三角形の吹き抜けを取り、その周りに機能的な執務空間や諸室を配する基本構成とした。

-建物周囲の丘の広場
建物周りに配置した丘は、錦江湾への眺望を楽しむことができる市民の広場であると同時に、丘を登ることで2 階の庁舎窓口へと直接つながるアプローチにもなっている。丘の向こうに立ち上がる 深い庇を持つ建物は、市内の海沿いに並んで大きな木陰を作るアコウの木をイメージしている。丘は自立した擁壁によって支えられており、擁壁と建物に囲まれた空間は駐車場・駐輪場となっている。建物北東のメインエントランス前には、同じく自立したキャノピーを設けて、来庁者が雨風をしのげるように配慮している。

-意匠・構造・設備を一体化した合理的な構造
三名山への眺望に合わせた正三角形グリッドにより、おにぎり型のフロアを形作っている。 各グリッドは、RC の双子梁とSの組柱という設備配管スペースを内包する構造体で構成し、構造と設備を一体化させている。
こうした工夫によって、ほとんどの構造体はそのまま仕上げとして表現される。複数の小さな柱が一つの幹を構成し、そこからたくさんの枝が水平に伸びてゆく様子は、まるでアコウの木陰にいるような有機的な室内空間の雰囲気を作っている。

錦江湾の海辺に立つ庁舎の計画である。
日差しの強い鹿児島で、海辺に力強く大樹のように人々が集まる大きな木陰を作ろうと考えた。

-おにぎり型の平面形状
北西に桜島、東に高隈山、南西に開聞岳という鹿児島の三名山を敷地から臨めることと、変形した敷地形状への対応から、新庁舎の外形を角の取れた三角形、おにぎり型とした。平面計画としては、中央部に自然採光とコミュニケーションを目的とした三角形の吹き抜けを取り、その周りに機能的な執務空間や諸室を配する基本構成とした。

-建物周囲の丘の広場
建物周りに配置した丘は、錦江湾への眺望を楽しむことができる市民の広場であると同時に、丘を登ることで2 階の庁舎窓口へと直接つながるアプローチにもなっている。丘の向こうに立ち上がる 深い庇を持つ建物は、市内の海沿いに並んで大きな木陰を作るアコウの木をイメージしている。丘は自立した擁壁によって支えられており、擁壁と建物に囲まれた空間は駐車場・駐輪場となっている。建物北東のメインエントランス前には、同じく自立したキャノピーを設けて、来庁者が雨風をしのげるように配慮している。

-意匠・構造・設備を一体化した合理的な構造
三名山への眺望に合わせた正三角形グリッドにより、おにぎり型のフロアを形作っている。 各グリッドは、RC の双子梁とSの組柱という設備配管スペースを内包する構造体で構成し、構造と設備を一体化させている。
こうした工夫によって、ほとんどの構造体はそのまま仕上げとして表現される。複数の小さな柱が一つの幹を構成し、そこからたくさんの枝が水平に伸びてゆく様子は、まるでアコウの木陰にいるような有機的な室内空間の雰囲気を作っている。

設計の考え方Concept
Project detail
構造structure
鉄筋コンクリート(RC造)concrete
場所area
垂水市 垂水市
床面積floor space
約5,900㎡
竣工年year
2020
竣工写真photo
NKS2 architects
パートナーpartner
設計JV:宇住庵設計・NKSアーキテクツ・大隅家守舎
構造・設備:Arup Japan
design JV: Ujuan Sekkei+NKS Architects+Ohsumi-Yamorisha
structure & equipment design: Arup Japan
設計design
末廣香織+末廣宣子/
NKSアーキテクツ
Kaoru Suehiro + Noriko Suehiro/
NKS Architects