新規プロジェクトを掲載しました。「 010 Building 」
We put the new project on the website. 010 Building.
新規プロジェクトを掲載しました。「 010 Building 」
We put the new project on the website. 010 Building.
従来の大勢を呼ぶ慌ただしい葬祭場ではなく、家族が故人と寛ぎながらゆっくりと過ごすための葬祭場である。
建物は小さな屋根が集まってできた集落のような造りである。客室、式場、食堂、事務室といった各部屋が一つの屋根の単位となっており、お互いを中庭でつなげることで構成している。各部屋は、外部とは開口のないRC造の壁で閉ざされているが、それぞれがプライベートな中庭を持ち、中庭に大きな開口を設けている。そうすることで室内環境を整えながらも、中庭からは空だけが見え、喧噪な外界とは切り離された非日常的な空間とした。
構造は壁式RC構造であるが、屋根を木造とすることで、建物の重量を軽くするとともに木の暖かみがある空間とした。壁の頂部にY型の梁をのせて木造屋根の土台としているが、Y型の梁が水平剛性を確保しているので、水平方向の補強無しに大きな寄せ棟の架構を可能にしている。また、Y型梁は屋根からの雨水を処理する樋としても機能しており、最終的には外壁まわりに設けたオープン樋から雨水が排出される。屋根頂部にはハイサイドライトを設けており、柔らかい採光と効率的な自然換気を行っている。
非日常ではあるが住宅のように明るく落ち着いた空間の中で、身近な人との最後の時を心安らかに過ごしていただくことを願っている。
In Japan, the funeral ceremony used to be an event in the entire regional community. But due to shift in lifestyle such as trend of nuclear families and aging of population, the funeral is changing into a small family’s event and become diversified. This ceremony hall is not for busy traditional funerals many people visit, but for relaxed small funerals that are held by only the close relatives. By doing so, the bereaved family can have much final time with the deceased in contrast to conventional funerals. This space offers full of warmth of woods and daylight with home-like feelings. We hope visitors will feel a strong connection to the deceased and make the cherished memory in this hall.